• 米韓合同軍事演習中止についても、合意に至らねば再開し得ると説明
  • シューマー民主党上院院内総務らが会議は成果がなかったと批判
トランプ大統領、Photographer: Win McNamee/Getty Images AsiaPac

トランプ米大統領は、米朝首脳会談で譲歩し過ぎたとの批判に反論、米国市民の帰還など米国は「非常に多く」の成果を得たと主張した。

トランプ大統領はまた、米韓合同軍事演習中止を決定したことについても、北朝鮮と合意に至らない場合はいわゆる戦争ゲームは再開し得ると説明した。

トランプ大統領は17日午前のツイッターへの投稿で、「交渉している間は『戦争ゲーム』を控えることは私の要求だった。なぜなら演習は非常に多くの経費がかかるほか、誠実な交渉中に悪い影響を及ぼすからだ。また、極めて挑発的でもある。私は望んでいないが、交渉が決裂した場合は即座に再開し得る」と指摘した。

先週の米朝首脳会談での合意は、北朝鮮の非核化行程を明確にできなかったほか、北朝鮮の順守状況を米国がどう検証するかに関する詳細も定められなかった。

米共和、民主両党議員は米朝首脳会談を永続的な平和協定の交渉に向けた第1段階とみているが、トランプ大統領は成果を誇っている。大統領は同会談の翌日のツイートで、「私が大統領になる前は、米国は北朝鮮と戦争を行うというのが一般的な見方だった。オバマ大統領は北朝鮮は米国の最大かつ最も危険な問題だと述べた。しかしそれはもはや過去のことだ。安心して眠っても大丈夫だ!」と記した。

シューマー上院院内総務ら一部民主党議員は米朝首脳会談について、実質的な内容のある会談というよりは政治ショーだと批判していた。

原題:Trump Defends Summit With North Korea, Says U.S. ‘Got So Much’(抜粋)