• イラン制裁再開、ソフトバンク子会社IPO規模
  • スプリント合併審査、もう一つの1兆ドル、フェイスブック銀行連携

8月の第一月曜日。ブルームバーグの端末でこの8時間に最も多く読まれている記事は、4月にホワイトハウスを去ったゲーリー・コーン前国家経済会議(NEC)委員長が、ニューヨーク近郊のリゾート地で過ごす優雅な暮らしぶりを描いたものです。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。

話し合いの余地

トランプ米政権は原油以外のイラン制裁第1弾を7日に再開する。イランの原油輸出を標的とした次の一連の制裁については、一部諸国をケース・バイ・ケースで免除することを検討している。次の制裁は90日内に発効する。トランプ大統領はイランのロウハニ大統領と前提条件なしに会談する用意が依然あると、当局者らは記者団に述べた。ロウハニ大統領はこれを受け、「ナイフで刺しながら交渉を迫る相手には、まずそのナイフを捨てよといわざるを得ない」とテレビ演説で語った。

過去最大規模に

ソフトバンクグループ(SBG)が準備を進める携帯子会社ソフトバンク(SB)の株式新規公開(IPO)では、約900億ドル(約10兆200億円)のバリュエーション(株価評価)を模索する方向で検討していることが分かった。SBGはIPOを通じてSBの3分の1(約300億ドル)相当を売り出すことを助言役と協議している。実現した場合、アリババ・グループ・ホールディングが2014年に記録した250億ドルを抜き、過去最大のIPOとなる。

審査始まる

スプリントとTモバイルの合併計画について、米司法省が審査に入っていることがロイターの報道で明らかになった。ロイターによれば、司法省は米国の携帯電話事業者が「少なくとも」3社必要だと考えている。従来、司法省は携帯電話事業者は3社必要だと考えていると報じられていた。司法省による両社合併計画の審査は「初期段階」にあるという。

もう一つの1兆ドル

ゴールドマンでは、S&P500種企業による今年の自社株買い予想を前年比46%増に引き上げ、年間の額としては過去最高になる可能性が高いと分析した。デービッド・コスティン氏らストラテジストがまとめた3日付のリポートは、「マーケットに重要な影響を及ぼすもう一つの1兆ドルに投資家は注目するべきだ」と指摘。「会社の規模ではなく、会社が使う現金の規模に意味がある」と続けた。

銀行口座とリンク

米フェイスブックの株価が一時4%超上昇。チャットアプリ「メッセンジャー」を通じた顧客サービスの提供で銀行との関係が深まるとの見通しが背景。フェイスブックは「ユーザーは口座をリンクすることにより、フェイスブック・メッセンジャーでリアルタイムの情報を入手し、口座残高、レシート、配送情報といった取引データを把握できる」と説明した。

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