【ロンドン時事】英紙フィナンシャル・タイムズ(電子版)は29日、日産自動車前会長のカルロス・ゴーン被告に対する日本の検察当局の捜査について、「突然の逮捕と無期限の勾留は、(独裁者)スターリンのソ連を想起させる」と非難する論評を掲載した。日本経済新聞社傘下の英紙も日本の司法制度批判に加わった格好だ。

米紙社説「不思議の国のゴーン」=「ますます奇妙」と論評

 執筆者はAFP通信のフィリップ・リエス元東京支局長。論評はソ連で反スターリン派粛清の中心人物だったアンドレイ・ビシンスキーを引き合いに出し、「ビシンスキーは東京地検の庁舎内に今もなお健在だ」とやゆした。(2019/01/30-05:05)