【北京時事】中国政府は18日、南部の広東省と香港、マカオで一体的な経済圏をつくる「粤港澳(えつこうおう)ベイエリア」構想の基本計画を公表した。各地域の強みを生かしながら整備を進め、経済成長の新たなけん引役としたい考えだ。

 同構想は習近平国家主席が自ら策定したとされ、米ニューヨーク、サンフランシスコ、東京と並ぶ世界的なベイエリアとなることを目指す。対象地域は広州、深センなど広東省の9市と香港、マカオで、面積は5万6000平方キロ、人口は約7000万人。

 基本計画は広州を商業、深センをイノベーション、香港を金融・貿易、マカオを観光の中核とそれぞれ位置付け、インフラ整備などを通じて地域の融合を図る。2022年までに枠組みをつくり、35年までに実現する方針を掲げている。(2019/02/19-16:34)