[ファスレーン(スコットランド) 29日 ロイター] – ジョンソン英首相は、欧州連合(EU)からの離脱(ブレグジット)を巡り、EUとの新たな合意案が必要との認識を示した。 

首相は当地での演説で「(離脱問題を解決できない場合の)バックストップ(安全策)は何の役にも立たず、撤回しなければならない。(メイ前首相の)離脱協定案は破綻しており、撤回しなければならない。しかし、新たな合意を結ぶ余地はある」と語った。 

防衛や安全保障、情報などすべての重要分野で新たな協力関係を築く必要があるとした上で「その中でも核となるのが、関税や規制のコントロールや望ましい状況での異なる対応を可能とする新たな自由貿易協定だ」とした。 

ジョンソン氏が英保守党党首選に際し、合意なき離脱が起きる確率は100万分の1と発言したことに関する質問に対しては、EU側に十分な善意と良識があるとすれば妥当と答えた。 

2014年に行われたスコットランド独立住民投票については、再実施はないと明言した。