[29日 ロイター] – 欧米自動車大手フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)(FCHA.MI) (FCAU.N)と仏自動車大手PSAグループが合併に向けて協議を行っていると、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が29日報じた。 

株式交換による合併などが検討されているという。両社が合併した場合、新会社の規模は500億ドル相当に達する可能性がある。PSAはプジョーやシトロエンを傘下に持つ。 

報道を受け、フィアットの米上場株(FCAU.N)は終盤の取引で7%超急騰した。 

両社からのコメントは得られていない。 

フィアットは今年、仏ルノー(RENA.PA)との統合協議が破談に終わったが、それ以前にプジョーとも合併を協議していた経緯がある。 

フィアットのマイク・マンリー最高経営責任者(CEO)はルノーとの破談後の8月、提携先の可能性がある企業との協議に前向きな姿勢を示していた。 

一方、PSAのタバレスCEOは先月、フィアットとの合併の可能性について問われ、「われわれには必要ない」と述べた。 

両社は商用車部門で提携している。