[ニューヨーク 27日 ロイター] – ニューヨーク外為市場では、年末を迎え薄商いの中、ドルが下落。米中が通商合意書 の署名に近づいているという期待からリスク選好が上向き、安全資産と見られるドルに売 りが出た。

米中交渉を巡っては、トランプ米大統領が24日、中国の習近平国家主席と第1段階 の米中通商合意書に署名する調印式を行うと表明。中国外務省も25日、通商合意の署名式を巡り米国と密接に連絡を取っていると明らかにした。

主要6通貨に対するドル指数は0.6%安の96.951。指数の伸びは年初 来で1%未満と、6年来の低水準にとどまっている。

アクション・エコノミクスのアナリストは「リスクオン心理が働く中、ドル安の流れ になった。投資家は米中による第一段階の通商協定書の署名が近いと見ている。金融政策 は拡張的であり、インフレ率は落ち着いている」と述べた。

ユーロ/ドルは0.76%高。約5カ月ぶりの大幅な値上がり。オフショア人 民元は6.9917元とほぼ横ばい。ドル/円は0.2 %安の109.40円。

ポンド/ドルは0.78%高。欧州委員会のフォンデアラ イエン委員長は、英国との新たな通商関係を巡る交渉について、交渉期限の延長が必要に なる可能性があるという認識を示した。

ドル/円  NY終値   109.41/109.44
             始値          109.48
             高値          109.58
             安値          109.40
 ユーロ/ドル NY終値 1.1175/1.1178
             始値          1.1147
             高値          1.1187
             安値          1.1146