[ワシントン 27日 ロイター] – 新型コロナウイルスの感染が広がる中、米政府はマスクや防護服の国内生産拡大に向け、防衛生産法(DPA)に基づく特別権限の行使を検討していることが、当局者2人の証言で明らかになった。 

それによると、厚生省と国土安全保障省は26日に合同会議を開き、感染症を予防する「個人防護用具」の生産に関し、防衛生産法を適用できないか協議した。こうした用具にはマスクや手袋、防護服などが含まれるが、マスクの素材や生産能力は「かなりの部分が中国頼み」(アザー厚生長官)だという。 

ある当局者は「米国ではほとんど作られていないことから、国内の生産能力だけでは厳しい」と明かした。 

ホワイトハウスの当局者は、政府が法律の適用を検討していることを認めた。厚生省はコメントを控えた。国土安全保障省からのコメントは得られていない。 

防衛生産法は1950年の朝鮮戦争勃発当時に制定され、国家安全保障などを理由に重要資源・製品の生産拡大に関する権限を大統領に認めている。 

アザー厚生長官は今週、議会証言で医療現場で使われる高性能の「N95規格」マスクの備蓄が不足しており、3億枚相当が必要との認識を示した。 

米国の大手マスクメーカーとしてはスリーエム(3M)(MMM.N)、ハネウェル・インターナショナル(HON.N)、キンバリークラーク(KMB.N)などがある。