• ムニューシン米財務長官、IMFの資金力拡充に反対-仏経済相
  • IMF提案のドル流動性供給プログラムには支持を表明
World Bank Offers India $1 Billion Aid to Fight Coronavirus
Photographer: Dhiraj Singh/Bloomberg

主要7カ国(G7)の財務相・中央銀行総裁は14日にテレビ会議を開き、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)から新興国や発展途上国の市場を保護する対応策を支持した。一方で、国際通貨基金(IMF)への拠出金増額については意見が分かれた。

  G7は貧困国債務について、限定的な支払い猶予を認める準備が整っているとの見解を示した。新興国市場のドル不足に早急に対応するため、IMFが提示した新流動性プログラムに支持を表明した。

  会合の要旨では、「この公衆衛生危機の規模は、世界経済に前例のない試練をもたらしている」と指摘。特に貧困が厳しい諸国への懸念を強調した。

  G7はまた、IMFの大災害抑制・救済基金(CCR)への「速やかな資金拠出」を呼び掛けた。しかしIMFの融資財源を拡充するために特別引出権(SDR)の配分を増やすことについては、G7内で意見の対立が続いている。フランスのルメール経済・財務相は、ムニューシン米財務長官が反対していると述べた。

  15日には主要20カ国・地域(G20)財務相・中銀総裁の電話会議が予定されている。

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原題:G-7 Backs Debt Help For Poor Nations, Splits on IMF Fillip(抜粋)