• ムニューシン長官の経済再開想定、米国で初の死亡は2月上旬
  • ロシュが他社の検査薬を酷評、欧州経済復興計画、対イラン対策

ムニューシン米財務長官が経済活動の再開見通しを示し、米国株の反発に一役買いました。ニューヨーク州での新型コロナウイルスによる1日当たりの死者数は今月上旬以来の低水準となった一方、フロリダ州では増加数が加速。テキサス州では感染者数の伸びが2日連続で18%を記録しました。米国内でも状況は地域によって異なり、経済再開の明確なイメージを描くのはまだ難しいようです。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。

夏の終わりまでに

ムニューシン長官は米経済のほとんどが8月末までに活動を再開しているだろうと述べた。「現在は米経済の一部を再開させようという状況にあり、夏が終わりに近づく頃までには経済の全部ではなくても、ほとんどで活動を再開させられることを心待ちにしている」とFOXビジネス・ネットワークで語った。

数週間早かった

米国で新型コロナの感染者が初めて死亡したのは、当局が確認した2月29日よりも数週間前だったもようだ。カリフォルニア州サンタクララ郡が公表した2件の死体解剖結果によって明らかになったと、アクシオスが伝えた。同郡の発表によると、2月6日と17日に自宅で死亡した2人のサンプルを米疾病対策センター(CDC)に送付して新型コロナの検査を実施したところ、陽性反応が確認された。

他社のは失敗作

ロシュ・ホールディングのシュバン最高経営責任者(CEO)は、これまでに発表された他社の新型コロナウイルス抗体検査薬はひどい失敗作だとこき下ろした。このような検査薬は開発が容易な一方、正確性の確保が極めて難しいことが理由だという。「どのような素人でも抗体検査薬を製造できる。問題は実際に役に立つのかということだ」と述べた。

2兆ユーロ規模

欧州委員会は、23日の欧州連合(EU)首脳会議を前に2兆ユーロ(約234兆円)規模の経済復興計画を提案している。過去数週間にわたった域内の亀裂を修復する方法を模索している。新型コロナの打撃が域内で最も大きい南欧諸国の復興を後押しするため新たな資金調達メカニズムを求める圧力に対し、比較的裕福な欧州北部の諸国は抵抗している。

妨害すれば破壊せよ

トランプ米大統領は海軍に「イランの砲艦が海上で米艦船を妨害した場合、いかなる砲艦であっても攻撃し、破壊するよう指示を出した」と、ツイートした。イラン革命防衛隊の砲艦11隻が先週、ペルシャ湾を航行中の米艦艇に接近し、挑発行為を繰り返したことを受けたもの。

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