• 米食品医薬品局、抗マラリア薬の緊急使用許可を取り消し
  • 北京市、文化・娯楽施設の営業再開先送りへ-CCTV

テキサス、フロリダ、アリゾナ、ノースカロライナなど米国の一部の州では新型コロナウイルスの新規感染者が急増しており、経済活動再開の取り組みを阻害しかねない状況となっている。

  米ニューヨーク州のクオモ知事は15日、州内の自治体当局に対し、経済活動再開を進めるに当たり社会的距離の指針を守るよう呼び掛けた。同知事によれば、州内の1日当たりの新型コロナ新規感染者と入院者、死者は引き続き減少している。こうした数字が増加に転じる地域があれば、再開の段階を戻す必要があると同知事は述べた。

  米食品医薬品局(FDA)は15日、トランプ大統領が新型コロナ感染症(COVID19)の治療薬として推奨している抗マラリア薬「ヒドロキシクロロキン」と「クロロキン」について、「COVID19の治療に効果がある可能性は低い」とし、緊急使用許可(EUA)を取り消した。

  中国北京市は市内での感染者急増を受け、文化・娯楽施設の営業再開を先送りする。国営の中国中央テレビ局(CCTV)が15日、伝えた。

  英国では15日からイングランドの生活必需品以外の小売店が営業を再開した。これら店舗は3月から休業していた。

  シンガポールは新型コロナの国内の感染拡大を抑制できたと判断し、社会的距離の指針を守りつつ、大半の経済活動を19日から再開すると発表した。

  全米の新型コロナ感染者数は15日午後の時点で、前日から1万9244人(0.9%)増加し210万人に達した。増加率は過去1週間の平均である1.1%を下回った。米ジョンズ・ホプキンス大学とブルームバーグ・ニュースの集計データで明らかになった。

  世界の新型コロナ感染者は790万人を突破、死者は43万3000人を上回った。

原題:U.S. Cases Rise 0.9%; Miami Area Pushes Forward: Virus Update(抜粋)
Virus Cases Continue to Rise, Undermining States’ Reopening (1)(抜粋)
China’s Beijing to Halt Opening of Entertainment Venues:CCTV(抜粋)