• テキサス州の入院増加は7日連続、1週間の増加率は50%近くに
  • 米国の感染拡大は終わりが近い、トランプ氏がWSJに発言
A restaurant employee cleans a outdoor patio table at Benny's Cafe prior to the Texas' scheduled reopening of businesses during the coronavirus (COVID-19) pandemic on April 27, 2020 in Colleyville, Texas. 
A restaurant employee cleans a outdoor patio table at Benny’s Cafe prior to the Texas’ scheduled reopening of businesses during the coronavirus (COVID-19) pandemic on April 27, 2020 in Colleyville, Texas.  Photographer: Ronald Martinez/Getty Images North America

米フロリダ州で新たに確認された感染症例数は過去1週間のペースを上回り、テキサス州の入院患者数は7日連続で増加した。米国が経済活動を再開させる中で、第2波発生への懸念が高まっている。

  フロリダ州の感染者数は前日から3.9%増えて8万5926人に上り、過去7日間の平均増加率である3%から加速。新規感染者の7日間移動平均は1万6857人と、過去最悪を記録した。

  テキサス州衛生当局によると、入院者数の7日連続増加はパンデミック(世界的大流行)が始まって以来最長。入院者数は17日朝時点で5%増の2947人となり、1週間の増加率は50%近くに達した。

  ニューヨーク市は22日から経済活動再開の第2段階に進み、レストランの屋外スペースでの飲食が可能になる。だが、米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のアンソニー・ファウチ所長は、プロ、大学ともアメリカンフットボールは年内全てプレーを中止する必要があるかもしれないとの認識を示した。

ファウチ氏、「フットボール、今年は不可能かも」-第2波で状況複雑

  世界の新型コロナ感染者は830万人を超え、死者は44万9000人を上回った。

  トランプ大統領は米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)とのインタビューで、米国の新型コロナウイルス感染拡大は終わりが近いとの見方を示し、パンデミック(世界的大流行)は中国がライバル国の経済を動揺させる手段として国際的な感染拡大を後押しした可能性があると語った。

トランプ氏、新型コロナの世界的拡大は中国が後押しした-WSJ

  一方、中国疾病予防コントロールセンターの疫学責任者、吳尊友氏は18日、北京市での新型コロナウイルス感染再拡大のピークは既に過ぎており、さらなる感染があっても「散発的」なものとなるはずだと主張した。

北京の新型コロナ再流行、既にピーク過ぎた-中国の疫学専門家
原題:Texas Has Record Hospital Cases; Florida Outbreak: Virus Update(抜粋)