[ワシントン 18日 ロイター] – 米連邦最高裁は18日、幼少期に親と米国に不法入国した若者「ドリーマー」の強制送還を猶予する「DACA」プログラムの廃止を求め上訴していたトランプ政権の訴えを棄却した。 

同プログラムを巡っては、地裁がトランプ政権によるDACAプログラムの廃止は違法と判断。トランプ政権は最高裁に対しこの判断を無効とするよう求めていた。 

最高裁は5対4で地裁の判断を支持。ジョン・ロバーツ長官が4人のリベラル派判事に同調した。 

トランプ政権は再度訴えることができるが、11月3日の大統領選挙までにDACAを廃止できる公算は小さい。 

最高裁の決定を受け、トランプ大統領はツイッターへの投稿で「このとんでもない、そして政治色の濃い最高裁の決定は共和党や保守派の顔にショットガンを撃ち込むようなものだ」と批判。「われわれには正義が必要だ。さもなくば(武器の所有・携帯権利を保障する)合衆国憲法修正第2条など全てを失うことになるだろう。2020年の大統領選でトランプに投票しよう!」と呼び掛けた。 

DACA制度を導入したオバマ前大統領はツイッターで「われわれの外見や出身地は異なるかもしれない。しかし、共通の理想こそが米国人たるゆえんだ」と述べた。