• 共産党中央政治局、5中全会の10月開催を決定
  • 財政・金融政策はより的を絞るべきだと主張-新華社

中国の習近平国家主席は、経済情勢が依然として「複雑かつ重大」だとして、高まるリスクと深まる難局を乗り切るために、内需と経済を刺激する改革の推進へさらに力を入れるよう呼び掛けた。

  経済政策を議論する共産党中央政治局の会合で、習主席は内需を主な原動力としつつ外国投資を呼び込み貿易を安定させる「双循環」の成長モデルを加速させるべきだと主張した。国営新華社通信が30日報じた。

  中国では今後、経済発展の方向を協議するハイレベルの政治会合が続く。現旧指導層は例年8月初めに、避暑地として有名な北戴河で政策を議論する。新華社によると、党中央政治局は向こう5年間の発展計画や2035年までの長期展望の概略を打ち出すことを目指し、第19期中央委員会第5回全体会議(5中全会)を10月に開催することも決定した。

  この日の会合で財政・金融政策の全体的なスタンスに変化はなかった様子だが、政策はより的を絞るべきだとあらためて強調。実体経済の資金調達コストを引き下げ、マネーサプライと経済全体のファイナンスについて合理的な伸びを維持することも求めた。

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原題:Xi Calls for Deeper Reform to Escape ‘Grave’ Economic Conditions(抜粋)