[ソウル/ワシントン 10日 ロイター] – 韓国は、2021年の在韓米軍駐留費負担を13.9%の1兆1800億ウォン(10億3000万ドル)とすることで合意した。過去約20年間で最大の増加幅となる。

トランプ前米大統領は韓国が駐留米軍の軍事力に「ただ乗り」していると批判。年間最大50億ドルの拠出を要求し、交渉が行き詰まっていた。

交渉に当たった韓国外交部の鄭恩甫(チョン・ウンボ)氏は「これで過去最長の1年3カ月にわたる空白が解消されることとなった。この合意は同盟の重要性と米軍駐留の必要性が再認識される機会となる」と述べた。

韓国には米軍兵士約2万8500人が駐留している。今回合意した6年間の「特別措置協定」は、2019年末に期限が切れた従来の取り決めに代わるもの。従来は、韓国側の負担は年間約9億2000万ドルだった。

米国務省当局者は、在韓米軍駐留費負担の増額はバイデン大統領が提唱する「提携関係の再活性化」と整合するとした上で、「米韓は公平な費用負担の方法を見いだした」と述べた。