[ブリュッセル 17日 ロイター] – 欧州連合(EU)は17日、中国が新疆ウイグル自治区で深刻な人権侵害を行っていたとして、制裁に踏み切ることで合意した。対中制裁は1989年の天安門事件を受けた武器禁輸以降で初めて。22日のEU外相会議で正式に承認される見通し。

複数の外交筋によると、中国の4個人と1団体に対し、EUへの渡航禁止や資産凍結といった制裁が科せられる。

外交筋は今回の合意について、ウイグル人の弾圧問題を巡って欧州や米国、カナダが深く憂慮していることを反映したものと説明した。

一方、中国側はこうした動きに反発している。張明・駐EU(欧州連合)大使は16日、EUによる対中制裁の動きを強く懸念しており、内政干渉に屈するつもりはないと表明した。