【ワシントン、ブリュッセル時事】サリバン米大統領補佐官(国家安全保障担当)は18日、米CNNテレビのインタビューで、ロシアの反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏が死亡した場合、「結果を伴うことになる」とロシア政府に警告を発した。

ナワリヌイ氏、収容所生活は「ストームトルーパーになった気分」

 サリバン氏は「収監中にナワリヌイ氏の身に起きたことの責任はロシア政府にあり、国際社会から責任を問われることになるとロシア側に伝えている」と指摘。制裁など具体的な対応策については明言しなかったが、「さまざまな選択肢を検討している」と述べた。

 一方、欧州連合(EU)もボレル外交安全保障上級代表(外相)名の声明で、ナワリヌイ氏の健康状態悪化に「深い懸念」を示し、速やかに医療専門家による治療を認めるようロシアに要求。同氏への実刑は「政治的動機に基づき、人権に関するロシアの国際的義務に反する」と強調し、改めて釈放を迫った。EUは19日にオンライン形式で開く外相会議でこの問題への対応を協議する。