[ローマ/パリ/リスボン 26日 ロイター] – 欧州で新型コロナウイルス感染状況が落ち着く中、イタリアで26日、大部分の地域で飲食店や映画館などの営業が再開したほか、フランスのマクロン大統領は今後の状況を見ながら地域ごとに段階的に再開していく方針を示した。

イタリアは20地域のうち14地域をリスクが3番目に高い「イエロー」ゾーンに指定。2番目にリスクが高い「オレンジ」は5地域で、リスクが最も高い「レッド」はサルディニアのみとなった。

イエローゾーンではコーヒー店のほか、レストランなどの飲食店が屋外での営業を再開できるほか、劇場、映画館、博物館などが入場人数を制限した上で営業を再開できる。学校の対面授業も拡大される。

フランスでは昨年10月末から 飲食店の営業が停止されていたが、マクロン大統領はこの日、5月半ばに屋外での飲食を全国的に許可することを向こう数日以内に決定すると表明。屋内での飲食などについては、感染が抑制されている地域で6月初旬から下旬にかけて許可していく方針を示した。

状況はポルトガルでも改善。この日は過去24時間の新型コロナ感染による死者が昨年8月3日以来初めてゼロになったと発表した。