【ソウル時事】朝鮮中央通信によると、北朝鮮外務省のクォン・ジョングン米国担当局長は2日の談話で、バイデン米大統領が議会演説で北朝鮮を「深刻な脅威だ」と指摘したことを「大きな失敗だ」と批判した。その上で、バイデン政権の対北朝鮮政策に「相応した措置をやむを得ず講じなければならない」と警告した。

 談話はバイデン氏について「米国執権者」と名指しを避けつつ、その発言には米政権が「(北朝鮮への)敵視政策を旧態依然として追求するという意味が込められている」と主張。「米国の新しい対(北)朝鮮政策が鮮明になった」として、「米国は深刻な状況に直面する」と対抗措置を示唆した。

 北朝鮮外務省は報道官談話も発表し、米国務省報道官が北朝鮮の人権状況を問題視する声明を発表したことについて、「最高尊厳(金正恩総書記)への冒涜(ぼうとく)だ」と強く反発した。

 また正恩氏の妹、金与正氏も韓国の脱北者団体がビラ散布を強行したことを「容認できない挑発行為だ」と非難する談話を発表した。韓国当局がビラ散布を阻止しなかったと批判し、「不快感を隠すことはできない」と強調。「このまま見過ごすわけにはいかない」と対抗措置をほのめかした。

 韓国統一省報道官室は与正氏の談話を受け、ビラ散布については「(ビラ禁止法に基づき)警察が調査を進めている」と同法の履行方針を改めて主張。「半島に緊張をもたらす行為に反対し、平和定着と南北関係発展に向け努力していく」と北朝鮮側の挑発をけん制した。