【ニューヨーク時事】米国の燃料送油管会社コロニアル・パイプラインは8日までに、「ランサムウエア」と呼ばれる身代金要求型コンピューターウイルスの被害を受け、操業する全てのパイプラインが稼働停止に追い込まれたと明らかにした。同社は、メキシコ湾岸の製油所から東部沿岸に至る全長5500マイル(約8850キロ)超の国内最大規模の石油パイプラインを運営している。

サイバー犯罪、最多9800件 金銭要求ウイルス確認―警察庁

 同社のパイプラインは、ガソリン、ディーゼルなどの石油製品を輸送し、東部の供給の半分近くを担う。エネルギー供給を支える重要インフラが止まる事態となり、サイバー攻撃の脅威を改めて浮き彫りにした。