[ワシントン 25日 ロイター] – 米ニューヨーク州マンハッタン地区検察のサイラス・バンス検事が、トランプ前大統領の一族が経営するトランプ・オーガニゼーションとその最高財務責任者(CFO)のアレン・ワイゼルバーグ氏を早ければ来週にも起訴することを検討している。ニューヨーク・タイムズ紙が25日、複数の関係者の話として報じた。

トランプ・オーガニゼーションの弁護士はNBCニュースで、「マンハッタン地検がトランプ・オーガニゼーションを起訴するようだが、まったくもって言語道断だ」と指摘。「無罪を主張し、起訴を取り下げるよう直ちに働き掛ける」と述べた。

バンス検事の事務所はトランプ・オーガニゼーションにおける税金や保険金を巡る詐欺、業務記録の改ざんなど「広範囲かつ長期的な犯罪行為が行われている可能性がある」として調査しており、資料などによると、ワイゼルバーグ氏とその息子がトランプ・オーガニゼーションに関与していた数年間で、数万ドルから数十万ドルに相当する特典や贈与を受けていたという。

トランプ氏が起訴されるかは不明。