【台北時事】台湾政府の新型コロナウイルス対策本部は26日、感染力が強いとされる変異株、デルタ株(インド型)の市中感染が初めて確認されたと発表した。これまでに確認されたのは、いずれも海外からの渡航者だった。今月6日にペルーから台湾に入った2人から、近隣住民ら4人に感染が広がったとみられる。

デルタ株の新たな変異確認 感染力上昇に懸念―インド

 対策本部はデルタ株の拡大を食い止めるため、感染者が見つかった南部・屏東県の特定の地域を対象に、スーパーやコンビニなどの営業を3日間停止するよう指示。海外から渡航した人の隔離場所についても、27日からは政府の指定施設に限定するなど、水際対策を強化する。これまでは自宅での隔離も可能だった。

 26日に発表された新規感染者は、前日比4人増の80人。死者は13人だった。