【ソウル時事】韓国の大韓体育会は東京五輪の選手村の食事に福島県産の食材が提供されることを懸念し、近隣ホテルに給食センターを設置し、18日から本格的に運営を開始する。1日当たり420食分の弁当を競技場や訓練場の選手らに配達する。聯合ニュースが伝えた。

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 調理師14人と栄養士らは既に入国。韓国からはキムチなどを持参し、日本で調達する食材には放射線検査を実施するという。韓国では東京電力福島第1原発事故に伴う放射性物質の汚染を心配する声が根強く、国を挙げて処理水や福島県産食品への懸念を提起している。

 このほか、東京・晴海の選手村では韓国選手団が、豊臣秀吉の朝鮮出兵と戦った「抗日の英雄」李舜臣将軍の言葉を連想させる「臣にはまだ5000万国民の応援と支持が残っています」とハングルで書かれた横断幕をベランダに掲げ、物議を醸した。

 大韓体育会によると、国際オリンピック委員会(IOC)は横断幕が政治的、宗教的、人種的な宣伝活動を禁止する五輪憲章第50条に違反するとして撤去を要請。韓国側は逆に競技場などでの旭日旗を使用した応援を問題視した。IOCが旭日旗にも第50条の解釈を適用することを約束したため、韓国側も横断幕の撤去に応じたという。