英半導体設計会社イマジネーションテクノロジーズがロンドンでの新規株式公開(IPO)の可能性を含め、複数の選択肢を模索している。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。イマジネーションは中国の国有投資会社と関係がある。

  非公開情報を話しているとして同関係者が匿名を条件に述べたところによれば、イマジネーションはラザードと戦略的な代替策について精査している。関係者の1人はイマジネーションが身売りを検討する可能性もあると語った。

  イマジネーションは、中国が支援するプライベートエクイティー(PE、未公開株)投資会社キャニオン・ブリッジ・キャピタル・パートナーズが所有しており、株式上場に踏み切る場合には今後アドバイザー企業を増やすという。協議はまだ初期段階で、何らかの取引につながる確証はないと、同関係者らは述べた。

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  イマジネーションとラザードの関係者はコメントを避けた。キャニオンの広報担当者からのコメントは得られていない。

  米アップルに設計ライセンスを供与するイマジネーションは昨年、中国国有の資産運用会社でキャニオン・ブリッジを支援する国新科創基金との関係性を巡り調査を受けた。国新科創基金の代表者らをイマジネーションの取締役に入れる計画が反発を招き、当時のロン・ブラック最高経営責任者(CEO)が辞任する結果となった。

原題:Apple Chip Designer Imagination Is Said to Consider London IPO (抜粋)