[ニューヨーク 7日 ロイター] – ニューヨーク外為市場ではドルが主要通貨バスケットに対し安定的に推移。米雇用統計の発表を8日に控え様子見気分が強く、大きな動きは出にくい展開となった。

カクストンのシニアアナリスト、マイケル・ブラウン氏は「雇用統計前の典型的な動き」と指摘。「雇用統計が発表されるまで相場は現在のレンジにとどまるだろうが、11月の米量的緩和の縮小(テーパリング)開始がほぼ確実と見られるなか、ドル安は解消されるだろう」と述べた。

ロイター調査によると、アナリストは9月の非農業部門雇用者数が45万5000人増加すると予想する。

UBSグローバル・ウエルス・マネジメントの最高投資責任者マーク・ハーフェル氏は「着実な米労働市場の改善と底堅い米経済成長が、米連邦準備理事会(FRB)に量的緩和縮小を開始する根拠を与える」と述べた。

朝方発表された2日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は前週比3万8000件減の32万6000件。減少幅は6月下旬以降で最大だった。

終盤の取引で、主要6通貨に対するドル指数はほぼ変わらずの94.199。

リスク選好度が幾分上向く中、ポンドは対ドルで0.3%高。またアナリストは、英中銀が利上げに動く可能性がポンドへの売り圧力を和らげていると指摘した。

暗号資産(仮想通貨)のビットコインは約5万4040.48ドル。6日に記録した約5カ月ぶりの高値である5万5800ドルから下落した。

ドル/円 NY終値 111.59/111.62

始値 111.39

高値 111.65

安値 111.29

ユーロ/ドル NY終値 1.1550/1.1554

始値 1.1560

高値 1.1571

安値 1.1549