[28日 ロイター] – 米アマゾン・ドット・コムが28日発表した第3・四半期決算は、純利益が約50%減少した。減益は米国で新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が始まって以降では初めて。

また、サプライチェーン(供給網)問題などへの対応でコスト増大が見込まれる中、年末商戦を含む第4・四半期の業績見通しも精彩を欠いた。

引け後の時間外取引でアマゾンの株価は4%下落した。

第3・四半期の純利益は31億6000万ドル。

純売上高は1108億1000万ドルに増加したものの、リフィニティブのまとめたアナリスト予想の1116億ドルを下回った。

第4・四半期の営業利益見通しは0─30億ドルと、前年同期の69億ドルから落ち込むと予想した。

ジェシー最高経営責任者(CEO)は声明で、コンシューマー部門では輸送コストや人件費の拡大、人手不足に対応するために数十億ドルの追加費用が発生する見通しとし、「年末商戦期に顧客や販売パートナーへの影響を最小限に抑えるために必要な措置を講じる」と述べた。

第4・四半期の売上高見通しは1300億─1400億ドルとした。アナリスト予想は1420億5000万ドルだった。