Pfizer CEO Albert Bourla talks during a press conference with European Commission President.Photographer: JOHN THYS/AFP

新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)で2年間にわたって人々は生活に制限を余儀なくされたが、間もなく以前の日常が戻ってくる可能性があると、ファイザーのアルバート・ブーラ最高経営責任者(CEO)が仏紙フィガロとのインタビューで語った。

  ブーラCEOは「間もなく通常の生活を再開できるだろう」とし、「春にそうできる態勢は十分整っている。検査、非常に効果的なワクチン、自宅で可能な一次治療が全て利用できるようになったことが大きい」と、インタビューで述べた。

  ファイザーはこの3つのツールのうち2つを生産する。ドイツのビオンテックと共同で開発したワクチンに加え、経口薬「パクスロビド」は臨床試験でコロナ感染による入院と死亡を著しく減らす効果を示した。

  ブーラCEOは他の企業幹部や科学者と同様に、オミクロン変異株の病原性は比較的低いと指摘。同変異株の感染が支配的になりつつあるのは、新型コロナとの共存方法を学んだ国々でインフルエンザのようなエンデミック(地域的流行)に間もなく移行する可能性を示す兆しとの見解を明らかにした。

  ただ、新型コロナが消えてなくなるという意味ではないと注意を促し、「新型コロナのパンデミックが始まって以来、多くの予想外の事態が起きた」と発言。「極めて根絶が難しいウイルスと、われわれは恐らく長年共存していかなければならないだろう」と続けた。

原題:Pfizer’s Bourla Sees Return to Normal Life in Figaro Interview(抜粋)