A sunflower field outside Mar’inka, Ukraine, on Saturday, Jan. 15, 2022. Photographer: Christopher Occhicone/Bloomberg

米国防総省のカービー報道官は27日、ロシア軍がウクライナおよびベラルーシとの国境付近に展開している部隊を過去24時間でさらに増強したもようだと明らかにした。

  同報道官は記者団に対し、米国はウクライナへの防衛用兵器の提供を急ぐと述べ、殺傷能力があるものとないものが含まれるとしたが、詳細は明らかにしなかった。

  米国は最大8500人の米兵を東欧に派遣する可能性に備え、これら部隊の警戒態勢を強化している。カービー氏はこの日、部隊の内訳など詳細に初めて言及し、「医療支援や航空支援、後方支援、戦闘隊形」が含まれると説明。「配備に向けた準備を強化している。まだ始動していない」と語った。

レニングラード解放78周年の式典に出席したロシアのプーチン大統領(1月27日)Source: TASS

  バイデン米大統領は27日にウクライナのゼレンスキー大統領と電話会談する。ゼレンスキー氏の報道官がフェイスブックへの投稿で明らかにした。ホワイトハウスの確認はまだ取れておらず、何時ごろに行われるかは不明。

  両首脳の電話会談は今月に入ってから少なくとも2回目、この2カ月間では3回目となる。

ホワイトハウスでバイデン大統領(右)と会談するウクライナのゼレンスキー大統領(2021年9月1日)Photographer: Doug Mills/The New York Times/Bloomberg

  ウクライナ大統領報道官は、電話会談が「緊密な協力と調整」のシグナルとなり、「信頼できるパートナー」からの支援のサインとなると説明。「両首脳は平和プロセスや安全保障について協議する。これにはエネルギーや防衛協力、マクロ金融支援、反寡頭制改革が含まれる」とした。

  バイデン大統領は2月7日にホワイトハウスでドイツのショルツ首相と会談し、ロシアとの緊張緩和に向けた共同の外交的取り組みについて話し合う。ホワイトハウスが明らかにした。

ロシア、NATO不拡大要求に「前向きな」対応なかった-米提案で

原題:Pentagon Sees More Russian Troops Near Border: Ukraine Update(抜粋)