【クラクフ(ポーランド)時事】ウクライナのゼレンスキー大統領は18日、声明を出し、南東部マリウポリでロシア軍に空爆された劇場に避難していた住民のうち、130人以上が救出されたと明らかにした。数百人がまだ内部に閉じ込められているという。マリウポリ市当局はこれに関し、死者に関する情報は入っておらず、重傷者が1人いると発表した。

 ロシア軍は16日に劇場を空爆。建物の地下に避難していた多数の住民の安否が懸念されていたが、空爆や市街地での戦闘がやまず、救出作業は難航していた。市当局によれば、空爆時に女性や子供、高齢者を中心に「最大1000人」が避難していた。

 国際社会がロシア軍のウクライナでの無差別攻撃を強く非難する中、ロシアのプーチン大統領は18日、フランスのマクロン大統領との電話会談で、民間人保護にあらゆる手段を講じていると強弁。ウクライナ側が戦争犯罪を行っていると決め付けた。