[ソウル 30日 ロイター] – 北朝鮮が24日に「新型」の大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星17」の発射実験に成功したと主張していることを巡り、韓国軍は発射されたのはより旧式・小型のICBMで、火星17ではなかったとの見方を示した。

北朝鮮は16日に発射実験に失敗。体制の動揺を防ぐため、24日の実験で火星17の発射に成功したように偽装したとしている。

韓国国防省の高官は、米韓当局は24日に発射されたのは既存のICBM火星15だったとの結論に達したと語った。

専門家は、24日の発射後に北朝鮮の国営メディアが公表した映像や写真を分析。火星17が実際に発射されたのは16日で、その失敗だった実験の画像を編集するなどして、24日に発射に成功したように装った可能性があるとしている。

国防省は議会に提出した報告書で「16日の発射実験では、平壌市民が失敗の模様を目撃している。流言を防ぎ、体制の安定を図るためには、成功したことをアピールする必要があったとみられる」とした。