Signage at Twitter headquarters in San Francisco, California, U.S., on Monday, July 19, 2021. Photographer: David Paul Morris/Bloomberg

ツイッターは敵対的な買収提案に対する防衛策を採用した。同社を買収して非公開化し、言論の自由のとりでにするという資産家イーロン・マスク氏の提案を阻止するための措置となる。

  15日の発表によると、ツイッターの取締役会は株主権プランを設定した。株主が事前の承認なしに株式の15%を取得する場合に行使可能で、期間は1年間に限定される。同プランでは、公開市場での株式大量取得を通じてツイッターの経営権を握るいかなる人に対しても、全株主に適切な経営権プレミアムを支払うよう求めている。

  ツイッターは時間稼ぎのためにこのプランを設けたと、事情に詳しい関係者は述べた。取締役会はいかなる提案も分析および交渉できることを望んでおり、買収案をなお受け入れる可能性もある。

マスク氏、ツイッターに買収提案-全株取得・非公開化目指す (3)

  ツイッターはテクノロジー業界に特化したプライベートエクイティー(PE、未公開株)投資会社のトーマ・ブラボーを含め、他の買い手候補も模索していると、関係者が明らかにした。ゴールドマン・サックス・グループとJPモルガン・チェースがツイッターのアドバイザーを務めている。

  「ポイズンピル(毒薬条項)」は、時価より安い価格で新株を購入できる権利を既存株主に認め、買収者が保有する株式を希薄化させる買収防衛策。

原題:Twitter Adopts ‘Poison Pill’ to Ward Off Musk Takeover (2)(抜粋)