[ニューヨーク 19日 ロイター] – ニューヨーク外為市場では、日米の金融政策の方向性の相違を反映し、ドルが対円で約20年ぶりの高値を更新した。

ドルは一時128.97円と、2002年5月以来の高値を更新。終盤の取引では1.5%高の128.94円。月初からは5.9%上昇しており、1カ月の上昇率としては16年以来の大きさになる見通し。

ミレニアム・グローバル・インベストメンツ(ロンドン)の共同最高投資責任者(CIO)、リチャード・ベンソン氏は「日銀は正常化とは正反対のことを行っている」と指摘。円安の是正に向け政府・日銀が介入する可能性があるとしながらも、特定の水準よりも速さが焦点になるとの見方を示した。

鈴木俊一財務相は19日、足元の為替市場の動きについて「円安が進んでいる、急速に進んでいるという状況にある」との認識を示し、日本経済への影響を巡って「プラスの面もあるが、現状の経済状況を考えるとデメリットをもたらす面があると、強いと思っている」と述べた。

モルガン・スタンレーは最新のリサーチノートで、原材料の高騰で輸入コストが押し上げられ日本の交易条件が悪化していることや、日米のインフレ見通しが対照的であることを踏まえると、円の対ドルでの下落は正当化されるとの見方を示している。

米10年債利回りがこの日の取引で2.93%と、18年12月以来の高水準を付けるなど、米国債利回りの上昇がドルの支援材料になる中、主要6通貨に対するドル指数は約2年ぶりに101台に乗せた。終盤の取引では0.2%高の100.98。

ドルは対スイスフランで0.9519フランと、20年6月以来の高値を更新。終盤の取引で0.7%高の0.9513フラン。

ユーロは地合いを回復し、0.1%高の1.0791ドル。ただ、先週付けた2週間ぶりの安値(1.0756ドル)近辺にとどまっている。

ドル/円 NY終値 128.90/128.93

始値 128.33

高値 128.97

安値 128.08

ユーロ/ドル NY終値 1.0786/1.0790

始値 1.0793

高値 1.0808

安値 1.0783