[ベルリン 26日 ロイター] – ドイツのハベック経済相は26日、ロシアに代わる原油の調達先を見つけるために数日内に取り組む意向を明らかにした。代替供給源を確保できれば、欧州連合(EU)がロシア産原油の禁輸を決めても対処可能になると語った。

ドイツ政府は従来、今年末までに原油のロシア依存を脱却できるとの見通しを示していた。一方、EUによる禁輸措置の早期実施には反対してきた。

ハベック氏は訪問先のポーランドで記者団に「現在、ドイツにとって禁輸措置は対処可能になったと言える」と語った。

ロシアのウクライナ侵攻前はドイツの原油輸入の約3分の1をロシアが占めていたが、今から1カ月前にハベック氏は、同比率が25%に低下したと明らかにした。

同氏は26日、同比率が既に12%まで低下し、ベルリン近郊のシュベートにあるPCK製油所のみが供給を受けていると説明。PCKはロシア国営石油ロスネフチが過半数の権益を持ち、運営も担っている。

ハベック氏は、同製油所の代替調達先を確保する必要があり「数日内に取り組む」と述べた。