[ニューヨーク 23日 ロイター] – 終盤のニューヨーク外為市場では、ドル指数が下落し、ユーロは上昇した。欧州中央銀行(ECB)がマイナス金利からの離脱を示唆したことが背景。

ECBのラガルド総裁は23日、中銀預金金利について、9月末までにマイナス金利が解消される公算が大きいと発言した。

ウエルズファーゴのマクロストラテジスト、エリック・ネルソン氏によると、投資家はラガルド総裁の発言に反応し、欧州の景気後退が差し迫っているという懸念が緩和される一方、米国経済の先行きは楽観視できないとして、リスク選好意欲を高めたという。

ユーロは1.13%高の1ユーロ=1.0687ドル。5月13日に付けた安値1.0349ドルからは3.4%上昇している。

ドル指数は0.82%低下し102.09。5月13日には105.01と20年ぶりの高水準にあった。

チャールズ・シュワブの先物・外為担当マネジングディレクター、JB・マッケンジー氏は「投資家のドルへの関心は依然として高いが、他通貨の上昇圧力がやや逆風になっている」と述べた。

豪ドルは0.77%高の0.7106米ドル。21日投開票のオーストラリア総選挙で中道左派の労働党が勝利したが、当初の反応は薄かった。

ドル/円 NY終値 127.87/127.90

始値 127.53

高値 127.94

安値 127.46

ユーロ/ドル NY終値 1.0689/1.0693

始値 1.0675

高値 1.0697

安値 1.0645