[ダボス 24日 ロイター] – 著名投資家ジョージ・ソロス氏は24日、ロシアのウクライナ侵攻は第三次世界大戦の始まりかもしれず、自由な文明を維持する最善の方法は西側諸国がプーチン大統領率いるロシア軍に勝利することだと述べた。

世界経済フォーラム(WEF)の年次総会(ダボス会議)で、ウクライナでの戦争は開かれた社会と中国やロシアのような閉ざされた社会との戦いの一部と指摘。「今回の侵攻は第三次世界大戦の始まりかもしれず、われわれの文明は生き残れないかも知れない」とした上で「われわれの文明を維持するための最善かつおそらく唯一の方法は可能な限り早くプーチン氏を打ち負かすことだ」と語った。

また、プーチン氏は侵攻が間違いだったと考え、停戦交渉の準備を進めているが、プーチン氏は信頼できないため「停戦は実現不可能だ」と言及。「プーチン氏が弱まれば弱まるほど、プーチン氏は予測不可能になる」とした一方、「結果は予測できないがウクライナに勝機があるのは確かだ」との見解を示した。

中国に関しては、習近平国家主席の「ゼロコロナ」戦略は失敗し、上海を「反乱寸前」に追い込んだと批判。新型コロナウイルス政策とともに習氏は一連の過ちを犯しており、3期目続投を目指す中で大きな影響力を失いかねないとした。