[パリ 27日 ロイター] – 欧州連合(EU)の風力・太陽光エネルギー導入が世界的な気候変動目標を達成するのに十分なペースで進んでいないことが独立系気候シンクタンク、エンバーの報告書で分かった。認可プロセスが遅いことが要因。

世界の気温上昇を産業革命前に比べて1.5度に抑える目標を達成するためには、EUは2026年までに再生可能エネルギーを76ギガワット(GW)増やす必要があるが、エンバーの予測では今後4年間で新たに展開される量は38GWにとどまるという。

また、目標達成に十分な年間風力発電能力を備える見込みなのはフィンランド、クロアチア、リトアニア、スウェーデンの4カ国のみという。

エンバーは、風力発電の供給量は18年以降で年平均10GW増と太陽光発電よりも増加ペースが遅く、26年時点では必要な伸びの54%にしか到達しないと指摘した。

風力は太陽光よりも発電能力が高いため、風力発電導入の遅れはエネルギーミックスへの影響が太陽光よりも大きいという。

エンバー氏によると、導入遅延の主な理由の一つは認可プロセスに時間がかかっていることで、調査した国の全てで2年以上を要していた。