[北京/シンガポール 1日 ロイター] – 中国外務省の趙立堅報道官は1日の定例会見で、ペロシ米下院議長が台湾を訪問すれば、中国軍は「座視しない」と警告した。

米下院議長は大統領権限の継承順位で副大統領に次ぐ要職であることから、台湾訪問は「深刻な政治的影響」をもたらすと述べた。

また、台湾訪問は「中国の内政に対する重大な干渉」であり、「非常に深刻な展開と結果」につながると警鐘を鳴らした上で、「中国人民解放軍が傍観することは絶対になく、中国は主権と領土を守るために断固とした対応と強力な対抗措置を取ることを米国にもう一度伝えたい」と語った。

ペロシ氏は1日、アジア歴訪を開始した。

ホワイトハウスのカービー報道官は1日、CNNとのインタビューで「米議長の台湾訪問は珍しいことではない」と指摘。「われわれは一つの国として、(中国側の)暴言や潜在的な行動に脅かされるべきではない。議長にとって重要な訪問であり、ペロシ氏をサポートするためにできることは何でもするつもりだ」とした。

台湾の蘇曾長首相は1日、ペロシ氏が台湾を訪問するのかとの質問に対し直接的な回答を避け、「われわれは常に海外の著名なゲストの訪台を温かく歓迎する」とした。

▽ペロシ氏に台湾訪問の権利、中国の行動注視へ=米政府<ロイター日本語版>2022年8月2日4:18 午前

▽ペロシ米下院議長、2日に訪台へ=関係筋<ロイター日本語版>2022年8月1日11:28 午後