• 当初は9月に実施計画、12月か1月にずれ込む可能性-関係者
  • 併合狙う地域を完全に支配できていないのが理由-準備は継続
Ukrainian infantrymen and tank crews take part in a training exercise near Dnipropetrovsk Oblast, Ukraine. Photographer: John Moore/Getty Images

ロシア政府はウクライナ南部および東部の占領地を併合するための住民投票を延期する可能性について検討している。これら地域での進軍が停滞しており、住民投票が延期となれば、支配を固めたいロシアの計画がくじかれる格好になる。

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  事情に詳しい関係者によると、住民投票は当初、9月に実施することを目標としていた。だが、ロシアが併合を狙う地域をまだ完全に支配できていないため、投票は12月か来年1月にずれ込む可能性があるという。投票が遅れる可能性については、 独立系のロシア語メディア「メドゥーザ」が18日に他社に先駆けて報じた。

  ただ、現時点でロシアは9月に住民投票を実施する望みを捨てておらず、準備も続いていると、関係者は述べた。ロシアの占領当局者は公的には、状況が安全になれば日程を決定すると説明している。

  住民投票を実施しても、違法だとして国際的には受け入れられないとみられる。ただロシアには、戦争の象徴的な勝利として国内向けに投票を利用する狙いがある。ロシアは2014年にクリミアを併合する際にも、似たような投票を急きょ実施した。

原題:Kremlin May Delay Annexation Moves as Invasion Progress Slows(抜粋)