北朝鮮は、朝鮮半島西側の黄海で長距離巡航ミサイル2発の発射実験を12日に行い、「2時間50分34秒飛行して2000キロ先の目標に命中した」と発表しました。
ミサイルは戦術核の搭載を想定し、すでに実戦配備されているとしていて、立ち会ったキム・ジョンウン(金正恩)総書記は「核兵器の強化・発展に総力を集中すべきだ」と強調しました。

13日付けの北朝鮮の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は、キム・ジョンウン総書記の立ち会いのもと、朝鮮半島西側の黄海で長距離巡航ミサイル2発の発射実験が12日に行われ、成功したと伝えました。

実験では「ミサイルがだ円や8の字の軌道で2時間50分34秒飛行し、2000キロ先の目標に命中した」としています。

紙面に掲載された写真のミサイルは、去年9月に発射され1500キロ飛行したとする長距離巡航ミサイルに形状が似ています。

今回のミサイルは、今月9日までの15日間、弾道ミサイルを7回発射する訓練を行った「戦術核運用部隊に作戦配備された」ということで、戦術核の搭載を想定してすでに実戦配備されているとしています。

立ち会ったキム総書記は、アメリカなどを念頭に「ミサイルの爆音は敵に再び送る警告だ」としたうえで「われわれは核兵器の無限大で加速的な強化・発展に総力を集中すべきだ」と強調しました。