[モントリオール 12日 ロイター] – 米国などの西側諸国は12日、モントリオールで開催されている国連生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)で、電気自動車(EV)などに利用する重要鉱物の生産・調達に際し環境・労働基準を強化する連合「持続可能な重要鉱物アライアンス」を発表した。

重要鉱物の一大市場である中国との取引が減る可能性がある。

カナダのウィルキンソン天然資源相は、リチウム、コバルト、ニッケルなどが対象になると説明。「中国とロシアがこうした基準を支持していると正当に主張するために必要な措置を積極的に導入しなければ、われわれは事実上、代替品を調達することになる」と述べた。

アライアンスには米、カナダ、オーストラリア、フランス、ドイツ、日本、英国が参加。一部の重要鉱物の生産は現在、中国に依存しており、現時点で中国からの調達を回避するわけではないが、同相はこうした動きは「長期的に必要だ」と主張した。

西側諸国は戦略的に重要な鉱物について、強権国家への依存脱却を目指している。