山上徹也容疑者

 安倍晋三元首相銃撃事件で、殺人容疑で送検された山上徹也容疑者(42)について、奈良地検が殺人罪で起訴する方針を固めたことが24日、関係者への取材で分かった。鑑定留置の結果、責任能力を問えると判断したとみられる。山上容疑者は世界平和統一家庭連合(旧統一教会)に恨みを抱いていたとされ、事件の解明は法廷に移る。

 安倍氏は7月8日午前11時半ごろ、奈良市の近鉄大和西大寺駅前の路上で、街頭演説中に銃撃されて死亡した。山上容疑者は殺人未遂容疑で現行犯逮捕され、殺人容疑で送検された。事件当時の精神状態を調べるため同月25日から鑑定留置となり、来年1月10日までの予定。

共同通信