[ワシントン 27日 ロイター] – 米連邦準備理事会(FRB)のジェファーソン理事は27日、米国における幅広いサービス部門でのインフレはなお高水準だが、賃金の伸びが鈍化すればこうした部門の価格も鈍化する可能性があると述べた。

ハーバード大学での講演で「モノ(財)のコアインフレは低下し始めている。いくつかの指標では、住宅サービス部門のインフレが今後数カ月で低下する可能性があることが示唆されている。住宅を除くサービス部門のコアインフレを取り巻く不確実性は高まっている」と指摘。「住宅を除くコアサービスのインフレ見通しは名目労働コストの伸びが再び低下するかどうかに一部左右される。最近のデータでは労働報酬が過去1年間に確実に幾分減速し始めたことが示唆されている」とした。

また2%の物価目標を堅持することに「コミットしている」とし、FRBが物価目標を引き上げるとの見方を否定。物価目標の引き上げは「いかなる水準でもインフレを安定させるという米連邦公開市場委員会(FOMC)のコミットメントに疑問を投げかけ、一段のリスクを招く」と語った。

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