[ハルツーム/国連/ワシントン/アンカラ 20日 ロイター] – アフリカ北東部スーダンの正規軍と民兵組織「即応支援部隊(RSF)」の軍事衝突は20日も継続し、これまでに330人超が死亡したとみられる。停戦合意が相次ぎ破られる中、数千人の市民が首都ハルツームを逃れ、西部ダルフールでは隣国チャドに退避する動きも続いている

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)や国連世界食糧計画(WFP)によると、戦闘を逃れようと約1万─2万人が隣国チャドに越境した。

戦闘が激化する中、ダルフールのエルオベイドでは略奪が広がり、ナイル川の対岸にあるハルツームの姉妹都市オムドゥルマンなどでは、退避するために住民がバスターミナルに集まっているという。

RSFのトップは、中東の衛星テレビ局アルジャジーラに対し、イスラム教のラマダン(断食月)明けの祭り(イード)を機に21日もしくは22日から3日間の停戦を実施する用意があると語った。

一方、正規軍トップはアルジャジーラとのインタビューで、RSFの兵士が多くの道路を閉鎖し、人々の移動を妨げていると非難。「このような状況で真の停戦は実現できない」とし、「軍事的解決以外に選択肢はない」と述べた。

国連のグテレス事務総長は停戦実現に向け、アフリカ連合やアラブ連盟、欧州連合(EU)などと仮想会議を開催。イードに合わせ3日間の停戦を実施し、「戦闘地域に閉じ込められた市民が脱出し、医療や食料などの必要物資を得ることができる」状況にするよう訴えた。

トルコ大統領府によると、エルドアン大統領は正規軍とRSFのトップ双方と個別の電話会談を行い、戦闘を終結し、対話に戻るよう呼びかけた。仲介の可能性を含め、トルコには支援を提供する用意があるとも伝えたという。

また、米国はスーダンからの避難に備え、アフリカ北東部ジブチの基地にかなりの規模の追加部隊を派遣する準備を進めていると、米政府当局者が明らかにした。