[15日 ロイター] – 米連邦準備理事会(FRB)と米証券取引委員会(SEC)が、米地銀シリコンバレー銀行(SVB)が経営破綻直前に米ゴールドマン・サックス(GS)との間で行った2件の取引について調査を行っていることが分かった。米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が15日、関係者の話として報じた。

シリコンバレー銀は破綻前、GSへの保有債券の売却で18億ドルの損失を計上した。GSはまた、シリコンバレー銀の破綻につながった株式増資の引き受け先でもあった。

WSJによると、FRBとSECはGSの投資銀行部門とトレーディング部門がシリコンバレー銀の債券売却に関して不適切な情報のやりとりをしていたかどうかを調査している。

GSは先月、シリコンバレー銀との取引に関する政府の調査に強力していると明らかにしていた。

同社の広報担当者はシリコンバレー銀から増資の支援を依頼され、有価証券を買い取ったとし、「この売却に先立ち、GSはSVBに対し、売却に関するアドバイザーとしての役割を果たさないこと、またSVBはこの点に関して第三者の財務アドバイザーを雇うべきであることを書面で通知した」と述べた。

ロイターは3月に米検察当局がシリコンバレー銀の破綻について調査していると報じていた。WSJによると、FRBとSECによる調査は当局による広範な調査の一環として行われているという。