28日、米東部メーン州で開かれたイベントで、演説を終え演壇を降りるバイデン大統領(AFP時事)
28日、米東部メーン州で開かれたイベントで、演説を終え演壇を降りるバイデン大統領(AFP時事)

 【ワシントン時事】バイデン米大統領が28日、訪問先の東部メーン州で自らの経済政策「バイデノミクス」を売り込むイベントに出席した際、最大の目玉だった大統領令への署名を忘れる一幕があった。2024年の大統領選に出馬を表明した80歳のバイデン氏には、失言や言い間違いが多く、民主党支持者の間でも加齢による衰えへの懸念が広がっている。

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 大統領令は、製造業を国内に回帰させるための支援策を巡るものだった。バイデン氏は演説で、この大統領令がいかに米国の製造業を活性化させるかを力説。演壇には机が置かれており、演説後に大統領令に署名することになっていた。

 しかし、バイデン氏は演説を終えると聴衆と握手を始めてしまった。その後失策に気付いて演壇に戻り、「署名していなかったことを忘れていた。口先ばかりで行動が伴っていなかった」ときまりが悪そうに聴衆にわび、署名した。