- 北海ブレント原油価格が1バレル=109ドル突破、インフレ不安を増幅
- 利回り上昇は15日に加速、各国・地域で利上げ見通し強まる

世界的に国債が売られ、日本や英国では利回りが数十年ぶりの高水準を付けた。戦争がインフレを押し上げ、中央銀行が利上げを余儀なくされるとの見方が強まっている。
米国では2年債利回りが4.06%と、2025年3月以来の高水準。日本の30年債利回りは、1999年の発行開始以降で初めて4%に達した。新発20年国債利回りは一時前日比11.5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)高い3.66%に上昇し、1996年以来の高水準。英国では政治危機も背景に、30年債利回りが28年ぶりの水準に上昇した。
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北海ブレント原油価格が1バレル=109ドルを突破し、上振れの続く米物価指標や終わりの見えないイラン戦争と相まって不安を増幅させ、週末に向かう中で国債の売りが加速した。利上げ見通しは米国のほか、国内企業物価指数が約3年ぶりの高い伸びとなった日本でも、勢いを増している。
TDセキュリティーズのアジア太平洋金利シニアストラテジスト、プラシャント・ニューナハ氏は、「世界的な債券利回り上昇はやや不安だ」と述べ、「原油高止まりが長期化すれば、債券へのとどめになりかねない」と続けた。

債券利回りはここ数日緩やかに上昇していたが、15日はその動きを強めた。利回り上昇が株式市場に広がる浅はかな楽観を打ち砕く可能性があると警戒する投資家が増えている。この動きは他地域にも波及し、ドイツ、スペイン、オーストラリア、ニュージーランドの国債利回りもそろって上昇している。
米連邦準備制度理事会(FRB)のバー理事は14日、経済にとってインフレが「圧倒的なリスク」だと述べた。今週発表された4月の米生産者物価指数(PPI)は2022年以来の大幅な伸びを示した。ブルームバーグがまとめたデータによると、短期金融市場は12月に米国で利上げがある確率を約67%としている。
ナショナル・オーストラリア銀行の金利戦略責任者、ケネス・クロンプトン氏(シドニー在勤)は、「インフレ定着への懸念が広がっている」と述べた。
原題:Inflation Is Roiling Bond Markets as Yields Hit Multi-Year Highs(抜粋)