
[ニューヨーク 27日 ロイター] – 米国株式市場は主要株価3指数がそろって終値ベースで最高値を更新した。ヘルスケアおよび消費関連株が上昇し、相場を押し上げた。一方、AI(人工知能)関連株を中心とした上昇は一服した。投資家は中東の和平交渉の行方を慎重に見守った。
S&P500とナスダック総合は小幅な上昇にとどまったが、終値での最高値更新は2日連続となった。
トランプ米大統領は27日、イランが合意を強く望んでいるものの、米国はまだその内容に満足していないと述べた。また、対イラン制裁の緩和について協議していないと明らかにした。 もっと見る
一方、ルビオ米国務長官は、イランとの協議で「一定の進展と関心があった」とし、「今後数時間、数日中に進展があるかどうか見極めよう」と述べた。
この日はJPモルガン・チェース(JPM.N), opens new tabが2.4%下落し、銀行株の重しとなった。同行のジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)が2026年通期の経費について、従来見通しの1050億ドルから約1060億ドルに膨らむ可能性があると警告したことが嫌気された。
ヘルスケア株や消費関連株への資金シフトがダウ工業株30種(.DJI), opens new tabを押し上げた。プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)(PG.N), opens new tabは3.2%高、ユナイテッドヘルス(UNH.N), opens new tabは1.9%高となった。
一方、半導体株が下落し、ハイテク株の比重が高いナスダックの重しとなった。
クラーク・キャピタル・マネジメント・グループのショーン・クラーク最高投資責任者(CIO)は「相場がこれだけ大きく上昇した後だけに、少し小休止しても驚きではない」と指摘。「現時点で前向きな要因は数多くある。値上がりをリードしているのは確かにテックやAI、AI関連テーマだが、市場全体が広く参加していることも軽視すべきではない」と語った。
S&P500の業種別では一般消費財(.SPLRCD), opens new tabが1.9%高で上昇率トップとなった。一方、エネルギー(.SPNY), opens new tabは1.5%下落。原油価格が5%下落したことを反映した。前日に最高値を付けた情報技術(.SPLRCT), opens new tabもこの日は下落した。
半導体株はこのところの強い上昇の反動で売られた。インテル(INTC.O), opens new tabは1.4%安、マーベル・テクノロジー(MRVL.O), opens new tabは4.6%安。クアルコム(QCOM.O), opens new tabは前日の急伸を受けて6%安となった。
半導体大手エヌビディア(NVDA.O), opens new tabは1%安。フィラデルフィア半導体株指数(.SOX), opens new tabは前日の最高値更新後、1.4%下落した。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.13対1の比率で上回った。ナスダックでは1.03対1で値下がり銘柄が多かった。
米取引所の合算出来高は188億1000万株。直近20営業日の平均は187億8000万株だった。