▽米国株式市場=反落、利益確定売り優勢 中東情勢緊迫化や原油高で<ロイター日本語版>2026年6月4日午前 5:20 GMT+9

[ニューヨーク 3日 ロイター] – 米国株式市場は反落。中東情勢の緊迫化や原油価格の上昇を背景にインフレ懸念が強まり、利益確定売りが優勢となった。
金融株(.SPSY), opens new tabや情報技術株(.SPLRCT), opens new tabの下げが重しとなり、主要3指数がマイナス圏で終了。小型株中心のラッセル2000指数(.RUT), opens new tabは大型株をアンダーパフォームした。
半導体株(.SOX), opens new tabは1.4%上昇し、人工知能(AI)への熱狂が健在であることを示唆した。ただ、巨大ハイテク企業7社「マグニフィセント7」のうち6社は下落し、メタ(META.O), opens new tabが4.2%高と唯一上昇した。
中東では米国とイランの間で戦闘が再び激化した。これを受けて原油価格が上昇し、エネルギー価格の上昇圧力がより広範なインフレへと波及する可能性があるとの懸念が強まった。
USバンク・ウェルス・マネジメントのシニア投資ディレクター、ビル・ノーシー氏は「非常に良好な米経済のファンダメンタルズ(基礎的条件)と、中東紛争の長期化が下振れリスクにつながるという懸念の綱引きが続いている」と指摘。「ホルムズ海峡の封鎖期間がインフレ期待の主要な変数になる」とし、「封鎖が長引くほど、米連邦準備理事会(FRB)が年内に利下げを実施できる可能性は低くなる」と述べた。
米ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は3日、中東での戦争などに関連するインフレ上振れリスクは長期化しないとの見方を示し、FRBが金利を変更する必要はないとの見解を改めて示した。 もっと見る
S&P総合500種の主要11業種では、情報技術と金融の下落率が最大だった一方、原油高を受けてエネルギー(.SPNY), opens new tabの上昇が目立った。
半導体のマーベル(MRVL.O), opens new tab、インテル(INTC.O), opens new tab、クアルコム(QCOM.O), opens new tab、サンディスク(SNDK.O), opens new tabは3.7─6.7%上昇した。
引け後に決算を発表したブロードコム(AVGO.O), opens new tabは時間外取引で4.5%下落した。
スイスのパートナーズ・グループ(PGHN.S), opens new tabが86億ドルのプライベート・エクイティ・ファンドからの引き出しを制限したことを受け、資産運用会社が下落。KKR(KKR.N), opens new tab、ブラックストーン(BX.N), opens new tab、ブルーアウル(OWL.N), opens new tab、アレス・マネジメント(ARES.N), opens new tabが3.8─4.2%安となった。
一方、ゲーム・ストップ(GME.N), opens new tabは6.0%高。四半期決算が増収となったほか、20億ドルの自社株買い計画を発表した。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を3.04対1の比率で上回った。ナスダックでも2.59対1で値下がり銘柄が多かった。
▽NY外為市場=円160円台に下落、中東情勢受けドル高が継続<ロイター日本語版>2026年6月4日午前 5:03 GMT+9

[ニューヨーク 3日 ロイター] – 終盤のニューヨーク外為市場では、円が160円まで下落した。トレーダーは日本当局の介入に警戒を強めている。中東情勢の緊迫化が米ドルへの需要を高めている。
米軍は、イランが中東域内の標的に向けて発射したミサイルを迎撃した、または攻撃が失敗に終わったと発表した。イランと米国の外交交渉は依然として行き詰まり、市場のムードは暗い。 もっと見る
安全資産としての米ドル需要と、エネルギー価格ショックに対する米国の感度の低さを背景に、ドルは紛争が激化するたびに上昇する傾向がある。一方、日本はエネルギー輸入への依存度が高いため、原油価格の上昇に伴い円は下落する傾向がある。
円は対ドルで、過去の介入水準として注目される1ドル=160円台まで下落した。これにより、1カ月前に日本の当局が実施した11兆7000億円(730億ドル)の円買い介入後に得た上昇分は帳消しになった。
バノックバーン・グローバル・フォレックスのチーフマーケットストラテジスト、マーク・チャンドラー氏は「日本政府・日銀の介入リスクは高まっていると誰もが知っているが、実際には彼らを抑止するには至っていない。日本がそれほど多くの時間を稼げたわけではない」と指摘した。
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日銀の植田和男総裁は3日の講演で、中東情勢の影響を巡り物価上振れリスクをより警戒する姿勢を鮮明にした。 もっと見る
スコシアバンクのチーフ為替ストラテジスト、ショーン・オズボーン氏は「日銀総裁の発言はタカ派的で、政策金利が中立レンジにないことを示唆している」と述べた。
ドル/円は終盤に前日比0.07%上昇し、1ドル=160.015円となった。
ユーロ/ドルは0.27%下落して1.15995ドル。英ポンドは0.34%安の1.3419ドルとなった。
ドル指数は99.516で、0.223%上昇した。
市場は、12月までに米連邦準備理事会(FRB)が約19ベーシスポイント(bp)の利上げを実施することを織り込んでいる。来年3月までの25bpの利上げは完全に織り込まれている。
暗号資産(仮想通貨)のビットコイン<BTC=>は2.3%安の6万5938ドルと、2カ月ぶりの安値まで下落した。
| ドル/円 NY終値 | 160.03/160.08 |
| 始値 | 159.79 |
| 高値 | 160.09 |
| 安値 | 159.79 |
| ユーロ/ドル NY終値 | 1.1595/1.1599 |
| 始値 | 1.1616 |
| 高値 | 1.1622 |
| 安値 | 1.1595 |
表はLSEGデータに基づいています ※外為市場