▽米国株式市場=反落、ダウ347ドル安 原油高や米債利回り上昇が重し<ロイター日本語版>2026年9月29日午前 5:20 GMT+9

[ニューヨーク 28日 ロイター] – 米国株式市場は反落。原油価格と米債利回りの上昇が相場の重しとなった。投資家は、米国とイランの和平合意を巡る不確実性や、それに伴う米連邦準備理事会(FRB)の金利の道筋への影響を見極めようとしている。
S&P総合500種の下落率は8月20日以来の大きさとなった。
原油価格は、トランプ米大統領がイランの和平案を拒否したことを受けて上昇した。ただ、仲介国カタールが合意の可能性を探るため両国と協議するとの期待から、上げ幅を縮小した。 もっと見る
米国債利回りは原油と軽油の値上がりを背景としたインフレ懸念に加え、追加利上げの可能性を示唆するFRB当局者の発言を受けて上昇している。
クレセット・キャピタル・マネジメントの最高投資ストラテジスト兼創業パートナー、ジャック・アブリン氏は「イラン情勢が原油価格を押し上げ、原油価格がインフレを押し上げ、インフレが金利を押し上げている」と指摘。「金利水準からみて、債券が株式に比べてかなり魅力的に映る局面に入りつつある。これは約20年ぶりのことで、注目すべき状況だ」と述べた。また「今は企業収益よりもバリュエーションが焦点になっている」と語った。
個別銘柄ではボーイング(BA.N)、新しいタブで開きますが6.9%急落し、ダウの主な押し下げ要因の一つとなった。米連邦航空局(FAA)が、新たに判明したソフトウエアの問題が解決するまで「737MAX10」の認証を遅らせると発表したことを嫌気した。
一方、半導体大手エヌビディア(NVDA.O)、新しいタブで開きますは相場全体に逆行して1.6%上昇。自社株買い枠を1500億ドル拡大したことが材料視された。 もっと見る
テスラ(TSLA.O)、新しいタブで開きますは3.9%安。JPモルガンが第3・四半期の納車台数の低迷を理由に目標株価を引き下げた。
FRBのクック理事は28日、人工知能(AI)関連の需要と原油高を背景に、今後数カ月はインフレ圧力が続くとの見通しを示した。ただ、追加利上げが必要になるとの明言は避けた。 もっと見る
経済が堅調なペースで成長していることを示す経済指標などを背景に、FRBが10月の会合で利上げするとの観測がここ数日で強まっている。CMEのフェドウオッチによると、市場は現在、同会合で少なくとも25ベーシスポイント(bp)の利上げが行われる確率を70.3%織り込み、1週間前の57.6%から上昇している。
今週はFRBの政策の方向性を左右し得る重要経済指標の発表が相次ぐ。物価や労働市場に関する指標が予定され、10月2日には雇用統計が発表される。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を3.55対1の比率で上回った。ナスダックでも2.56対1で値下がり銘柄が多かった。
米取引所の合算出来高は167億1000万株。直近20営業日の平均は168億5000万株。
▽NY外為市場=ドル横ばい、中東情勢にらみ原油高 週内の主要経済指標にも注目<ロイター日本語版>2026年9月29日午前 6:13 GMT+9

[ニューヨーク 28日 ロイター] – 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが主要通貨に対しほぼ横ばいで推移した。米国とイランの対立が続く中、原油価格が上昇し、米債利回りが押し上げられた。また市場では、30日の米個人消費支出(PCE)価格指数、10月2日の米雇用統計の発表にも注目が集まる。
中東紛争の長期化を受けてホルムズ海峡を通過する石油・ガス輸送に障害が生じる中、米国債利回りは5%を上回る数十年ぶりの高水準を維持しているが、ドルの地合いは圧迫されている。
バノックバーン・フォレックスのチーフマーケットストラテジスト、マーク・チャンドラー氏は「米国がイランの提案を拒否したことで原油価格が急伸し、米利回りに上昇圧力がかかり、ドル全般を押し上げている」と述べた。
スコシアバンクのショーン・オズボーン氏率いるアナリストチームは投資家向けメモで「市場の主眼は依然として原油価格だ」と指摘。「エネルギー価格の上昇幅と持続期間は米連邦準備理事会(FRB)の政策担当者にとって重要な考慮事項であり、主要先進国中銀の追加引き締め観測を継続的に押し上げている」との見方を示した。
主要通貨に対するドル指数は横ばいの101.20と、約2カ月ぶり高値近辺にとどまった。
円は対ドルで1ドル=157.39円。 財務省の三村淳財務官は28日、都内でロイターとのインタビューに応じ、円の過小評価は問題とする意向を日米両政府が共有したメッセージは「非常にクリア」との認識を示した。「市場が素直に受け止めてくれればいい」との考えも述べた。
ユーロは対ドルで1.1370ドルと、約2カ月ぶり安値付近で推移した。
英ポンドは対ドルで1.3250ドルと横ばいで、約3カ月ぶり安値近くにとどまった。
オフショア取引で中国人民元は対ドルで小幅上昇の1ドル=6.713元。トランプ氏と中国の習近平国家主席による3日間にわたる首脳会談では、多岐にわたる懸案事項について大きな進展が見られなかった。
| ドル/円 NY終値 | 157.35/157.40 |
| 始値 | 157.02 |
| 高値 | 157.58 |
| 安値 | 156.86 |
| ユーロ/ドル NY終値 | 1.1370/1.1372 |
| 始値 | 1.1372 |
| 高値 | 1.1388 |
| 安値 | 1.1354 |
表はLSEGデータに基づいています ※外為市場