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SPD党員の66%がCDU・CSUとの大連立を支持、反対は34%
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メルケル第4次政権が発足へ、ドイツは政治的安定を回復
ドイツの社会民主党(SPD)は党員投票で、メルケル首相率いるキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)との連立に加わることを決定した。同首相は第4次政権発足への最後のハードルを乗り越えた。SPDが4日公表した投票結果によると、連立への参加に賛成は66%、反対が34%だった。昨年9月の総選挙から5カ月以上続いた政局混迷に終止符が打たれ、欧州経済の要であるドイツは一定の政治的安定を回復する。
これでメルケル首相は3月半ばまでに正式に再選される見通しとなり、首相はユーロ圏強化に向けたマクロン仏大統領との協力や、勢力を拡大する中国に対して欧州で団結した方針を築くことなど、優先課題を進めることが可能になる。SPDのショルツ暫定党首は「いまや明確さを確保した」と述べ、「SPDは次期政権に加わる」と宣言した。
2大政党によるいわゆる「大連立」の復活決定で、今後の焦点は連立協定でSPDが確保した次期財務相の人事に移る。ハンブルク市長で中道派のショルツ氏が最有力とみられており、SPDは12日に閣僚候補者名簿を公表する。