• SPD党員の66%がCDU・CSUとの大連立を支持、反対は34%
  • メルケル第4次政権が発足へ、ドイツは政治的安定を回復
Germany\’s Chancellor Angela Merkel (C) speaks with Luxembourg\’s Prime Minister Xavier Bettel (L) and Austria\’s Chancellor Sebastian Kurz as they attend an informal meeting of the 27 EU heads of state or government at the European Council headquarters in Brussels on February 23, 2018. The European countries hold a summit on the future leadership of the European Commission, the composition of the European Parliament after the Brexit, and the post-Brexit budget. / AFP PHOTO / Ludovic MARIN (Photo credit should read LUDOVIC MARIN/AFP/Getty Images)Photographer: LUDOVIC MARIN/AFP

 ドイツの社会民主党(SPD)は党員投票で、メルケル首相率いるキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)との連立に加わることを決定した。同首相は第4次政権発足への最後のハードルを乗り越えた。SPDが4日公表した投票結果によると、連立への参加に賛成は66%、反対が34%だった。昨年9月の総選挙から5カ月以上続いた政局混迷に終止符が打たれ、欧州経済の要であるドイツは一定の政治的安定を回復する。

ドイツのメルケル首相、Photographer: Krisztian Bocsi/Bloomberg

これでメルケル首相は3月半ばまでに正式に再選される見通しとなり、首相はユーロ圏強化に向けたマクロン仏大統領との協力や、勢力を拡大する中国に対して欧州で団結した方針を築くことなど、優先課題を進めることが可能になる。SPDのショルツ暫定党首は「いまや明確さを確保した」と述べ、「SPDは次期政権に加わる」と宣言した。

2大政党によるいわゆる「大連立」の復活決定で、今後の焦点は連立協定でSPDが確保した次期財務相の人事に移る。ハンブルク市長で中道派のショルツ氏が最有力とみられており、SPDは12日に閣僚候補者名簿を公表する。